カードローンの返済総額を減らすには?
カードローンを利用する時に気になる「返済総額」は、たった1%の金利によって大きく違ってくることもあります。返済総額を減らすための基本的な方法は、少しでも低い金利で契約することですが、具体的に、返済総額にどの程度の違いが出るのかを知っておかないと、本当に正しい選択をすることはできません。
そこで、金利に関する基本的な知識を解説していくとともに、具体的な計算方法や比較の方法についても紹介していきます。また、ぜひ積極的に利用した方が良いといえる「無利息期間のあるカードローン」についても触れていきます。
そもそも金利や利息ってなに?
カードローンを利用する時はもちろんですが、クレジットカードで買い物をする時や銀行のマイカーローンを利用する時にも「金利」が関係してきます。おおよそほとんどすべての借金(ローン、分割契約を含む)をする場合に関係してくる金利が、一体どういうものなのかを理解することはとても大切です。また、同じようなニュアンスで用いられることのある「利息」に関しても同様です。
まずは、金利がどういうものなのかについてです。
例えば、ある消費者金融で50万円を借りることになった時、「50万円を貸す代わりに10万円上乗せして返してください」と言われたとします。50万円を借りたのに返済総額(完済)は60万円になってしまう訳ですから、10万円は余分な費用です。
この10万円が何かというと、「お金を貸してくれた消費者金融の利益」になります。お金を貸すのだから、少しは自分にもメリットが欲しいという意味もありますが、万が一、返済されなかった場合でも損失を少しでも減らせるような保険としての意味も持っています。
ここでいう10万円のことを「利息」と読んでいて、50万円に対して10万円の利息が発生する状況ならば、「金利20%の借金」となります。
利息とは、お金を借りるためのレンタル料、保証料、バックマージン、手数料などであると認識しておけば問題ありません。
ただ一つ言えることは、「利息は返済総額を増やす非常に大きな要因になる」ということです。50万円の借金をするために10万円の利息を支払わなければいけないわけですから、実質的に使えるお金は40万円と同じということになってしまいます。
現在、カードローン契約をする場合の金利は「実質年率」というもので表されています。これは、毎年発生する利息の割合を表しているため、完済するまでに10年かかった場合、単純計算で100万円の利息を支払うことになります。
カードローンの相場
基本的な違いとして、消費者金融系は金利設定が高め、銀行系は低めです。ただ、これはあくまでも平均的な数値を比較した場合の話であって、実際に利用するカードローンによっては順位が逆転することもあり得ます。
消費者金融系カードローンのうち、大手の場合は「金利5~18%」の範囲で設定されていることが多いです。現在、利息制限法における上限金利は、金額によって15~20%の範囲で設定されます。以前とは異なり、出資法と利息制限法による上限金利の違いがなくなったことによって、いかなる状況であっても上限20%を超える金利が設定されることはなくなりました。
利息制限法に基づく具体的な上限金利は、「10万円未満は20%、100万円未満は18%、100万円以上は15%」となります。出資法の場合は、最大金利を20%と制限しているだけなので、金額によって上限金利に違いが出るということを意味してはいません。
ただし、同じ消費者金融系カードローンであっても、2.0~15.0%などという低金利に設定しているものもあります。少しでも返済総額を減らすことを目標にする場合は、基本的な金利設定が低いものを選ぶことが必要です。
銀行系カードローンの場合、平均金利は「3~15%程度」です。最小金利、最大金利ともに極端な違いはありませんが、これだけの違いでも実際には返済総額が大きく変わってきます。ただし、こちらに関しても消費者金融系カードローンと同様に、平均値が低めになるだけで商品によっては「最大金利18%」という商品もあります。
「消費者金融系、銀行系カードローンのどちらかを利用すれば間違いない」ということはできないものの、返済総額を減らすためには、こういった基本を理解しておくことが大切です。
早く返すほど利息は減る!
返済総額を減らすために特に重要なポイントが、「返済期間を短くする」ということです。
例えば、「100万円を金利18%と15%で借りる場合」で比較してみると、次のような違いがあります。
100万円に対する18%は18万円ですから、そのままの状態で元金を減らすことなく借金をしていれば、毎年18万円の利息(手数料)を払い続けることになります。金利が15%の場合、年間利息は15万円になるので、金利18%の状況と比べると毎年3万円支払い利息を減らすことができます
この状態を10年継続したとすると、支払利息(返済総額)は180万円と150万円となり、その差は30万円となります。
実際には、毎月の返済時に多少なりとも元金が減少するため、年間18万円なり15万円の利息がきっちりと発生することはありません。ただ、返済してできた余裕をすぐに借入れで使ってしまうような状況の場合は、ほぼ理論値に近い利息を支払うことになります。
もし、100万円の借金をわずか2回で完済することができたとすると、返済総額は「103万円ほど」で済みます。これは、「利息は最終取引後の債務残高に対して常に再計算されるもの」だからです。このような仕組みを、「借入後残高スライド元利定額方式」と言い、消費者金融系カードローンで良く採用される方法です。
他にも返済方式はあるため、必ずしも上記のような計算になるとは限りません。ただ、「返済回数が少なくなればなるほど返済総額を少なくできる」という仕組みは共通しています。100万円もの大金を1回や2回で完済することは難しいですが、10回かかるところを9回にするだけでも返済総額を減らすことができます。
また、返済初期の段階で大きな返済を行っておくと、その後に発生する利息を少なく抑えることができるので、最終的な返済総額を下げやすくなります。
利用しなきゃ損!「無利息サービス」
まったく同じ借入額、金利、返済期間であっても、返済総額を減らす方法があります。それは、「無利息サービス(無利息特典、無利息期間)」と呼ばれるサービスを利用する方法です。
無利息サービス自体、行っている消費者金融や銀行などによって内容が違います。ポピュラーなもので言えば、「初めて契約する人限定で30日間は全額無利息で利用することができる」というものです。これは、大手消費者金融系カードローンとして知られるアコムやプロミスなどが行っている内容です。
決して大きな金額ではありませんが、着実に返済総額を減らすことができます。また、「給料日前に利用して無利息サービス期間内に完済する」という方法をとれば、実質金利0%で利用することもできます。
10万円を借りて次回給料日(10日後)に完済するという状況であれば、無利息サービスがない場合は10日分の利息を上乗せして返済することになりますが、無利息サービスがあれば借りた元金10万円を返済するだけで完済となります。利用期間も短いので利息は大きな金額にはなりませんが、返済総額を減らす効果としては確実かつ絶大です。
基本的には「初めて契約する人限定」ですが、カードローンの中には「完済後であれば毎回利用できる」というものもあります。
まとめ
ごくごく基本的な方法では、「0.1%でも低い金利のカードローンを利用する」というのが効果的です。
例えば、100万円の借入れをした場合、金利20%と10%のカードローンでは、単純計算で年間10万円の利息差が生まれます。10万円を節約できるという意味はもちろんありますが、利息を節約できた10万円を返済に充てていれば、より大きく元金が減少するので利息減少速度がさらに増します。
つまり、金利による違いで生じる10万円の違い(利息)は、実質的には20万円分の価値があると考えることができる訳です。
利息が少なくなれば、その分を元金に充当することができます。すると、元金が減った分だけ次回以降の利息が少なくなるので、さらに大きく元金を減らすことができます。これを繰り返していくことによって、効率良く完済を目指すことができるようになります。
見た目にも分かりやすい「金利の違い」を基にしてカードローン選びをする方法が王道ですが、それとは別に「無利息サービス」を基準にする方法もあります。まったく同じ金利設定の場合、無利息サービスがある方が返済総額を減らすことができます。
期間分の返済額を減らす目的にも使えますが、「金利0%(利息0円)で利用する」という目的でも活用できます。無利息期間中に完済できれば利息は1円も発生しないので、借りた金額をそのまま返すだけで完済になり、余計な負担が発生しません。
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